検査の説明(直営健診センター)

健診結果の判定区分、検査の内容、基準値等についてご確認いただけます。

健診結果をご確認の際、ご参照ください。

判定区分

判定 判定区分の説明
今回の検査の範囲では異常を認めませんでした。
わずかに異常を認めますが日常生活に差し支えありません。
Ca 軽度異常を認めます。体調や自覚症状に注意し、1年に1回は健診を受けて経過をみるようにしてください。
Cb 軽度異常を認めます。この機会に生活習慣の改善が必要です。
C1~C6 軽度異常を認めます。経過を見ますので再検査を受けてください。
異常を認めます。精密検査を受け、医師の指示に従ってください。
治療が必要です。できるだけ早く医療機関を受診してください。
現在医療機関受診中のものです。引き続き医療機関受診を継続してください。

検査データには体質等の個人差があり、総合的な検査データからの異常の有無を判断します。
判定区分が、要治療(E)又は要精密検査(D)のときは、専門医を受診してください。
(保険診療扱いとなります。)

 

血液検査・尿検査・便検査

血液一般

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
白血球数 血液の病気や細菌感染等の可能性を調べます。 男39.0~98.0(×10²/μL)
女35.0~91.0(×10²/μL) 
赤血球数 貧血や赤血球増加症等を調べます。 男427~570(×10⁴/μL)
女376~500(×10⁴/μL)
ヘモグロビン 赤血球に含まれる蛋白質の一種で
貧血や多血症等の指標となります。
男13.5~17.6(g/dL)
女11.3~15.2(g/dL)
ヘマトクリット 血液中に含まれる赤血球の割合を示し、赤血球数やヘモグロビンと併せて貧血の指標に用います。 男39.8~51.8(%)
女33.4~44.9(%)
MCV、MCH、MCHC 赤血球の平均的な大きさ(MCV)、赤血球1個当たりの平均ヘモグロビン量(MCH)、赤血球1個当たりの平均ヘモグロビン濃度(MCHC)を表します。どんな種類の貧血が疑われるかを判断します。 MCV
男82.7~101.6(fL)
女79.0~100.0(fL)
MCH
男28.0~34.6(pg)
女26.3~34.3(pg) 
MCHC
男31.6~36.6(%)
女30.7~36.6(%)
血小板数 出血した際に止血にかかわる成分で、血液の病気等の可能性を調べます。

男13.1~36.2(×10⁴/μL)
女13.0~36.9(×10⁴/μL)

血清鉄 血液中の鉄分の過不足を調べます。

男54~200(μg/dL)
女48~154(μg/dL)

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糖代謝

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
尿糖 陽性の場合、糖尿病や腎性糖尿等が疑われます。 (ー)

血糖

(空腹時/随時※)

血液中のブドウ糖の濃度を調べます。

70~99(mg/dL)

ヘモグロビンA1c 過去1~2か月間の間の平均的な血糖の状態を反映します。 4.6~5.5(%)

※随時血糖は、採血時間絶食10時間未満とする。
 直営健診センターでは、午前健診は空腹時、午後健診は随時としています。

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脂質代謝

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
中性脂肪
(空腹時/随時※)
増えすぎた中性脂肪は体に蓄積し、肥満や脂肪肝等の原因につながります。 空腹時30~149(mg/dL)
随時30~174(mg/dL)
総コレステロール 体の細胞膜やホルモンを形成する物質で、高値では動脈硬化の原因となります。 150~219(mg/dL)
HDLコレステロール 善玉コレステロールとも呼ばれ、動脈硬化を予防する働きがあります。 男40~86(mg/dL)
女40~96(mg/dL)
LDLコレステロール 悪玉コレステロールとも呼ばれ、増えすぎると動脈硬化の直接の原因ともなります。 70~119(mg/dL)
Non-HDLコレステロール 動脈硬化のリスクを総合的に判断できる指標となります。 90~149(mg/dL)

※随時中性脂肪は、採血時間絶食10時間未満とする。
 直営健診センターでは、午前健診は空腹時、午後健診は随時としています。

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痛風(尿酸)

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
尿酸 尿酸とは、血中にある血清尿酸のことをいいます。尿酸は体内でプリン体という物質が分解されたあとにできる老廃物で、一時的に体内に溜め込まれた後、尿や便として排泄されます。高い状態が続くと、痛風発作を起こします。 男3.7~7.0(mg/dL)
女2.5~7.0(mg/dL)

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感染症系検査

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
CRP定量 体内に炎症や組織の損傷があるときに増加する蛋白質の量を調べます。 0.30以下(mg/dL)
HBs抗原 B型肝炎ウイルスの有無を調べます。 (ー)
HCV抗体 C型肝炎ウイルスの有無を調べます。 (ー)

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腎機能・尿

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
尿蛋白 腎障害や腎炎等で陽性となります。激しい運動や発熱の後に、一時的に陽性になることもあります。 (ー)
尿潜血 陽性になると、腎臓や尿管、膀胱、前立腺の炎症や腫瘍、結石等が疑われます。 (ー)
尿素窒素 蛋白質の分解産物です。腎で排泄されるため、腎機能が低下すると上昇します。また、大量の蛋白摂取、消化管出血でも上昇します。 8.0~22.0(mg/dL)
クレアチニン 筋肉をつくる蛋白質が代謝された最終産物です。腎で排泄されるため、腎機能が低下すると、この値が上昇します。 男0.61~1.04(mg/dL)
女0.47~0.79(mg/dL)
eGFR

eGFRは腎機能をあらわす指標です。年齢、性別、血清クレアチニン値を用いて計算します。
値が低いほど、腎臓の働きが低下していることを示します。

60.0以上
電解質 体内の電解質はホルモンにより調整されており、異常が認められた場合は、腎疾患、内分泌疾患が疑われます。 ナトリウム136~147(mEq/L)
カリウム3.6~5.0(mEq/L)
クロール98~109(mEq/L)
カルシウム8.5~10.2(mg/dL)

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肝機能

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
総蛋白 血液中の含まれる蛋白質の総量です。栄養状態が悪いと減少します。 6.7~8.3(g/dL)
アルブミン 肝臓で作られる血液中の蛋白質です。肝障害時、栄養不良、腎障害等で低下します。 3.8~5.2(g/dL)
総ビリルビン 胆汁の主成分で、肝障害や胆道疾患で上昇します。体質的に高い人もいます。 0.3~1.2(mg/dL)

AST(GOT)

ALT(GPT)

主に肝細胞の中にある酵素で、肝細胞が障害されると上昇します。ASTは心筋や骨格筋にも含まれるので、筋肉疾患や心筋梗塞でも上昇します。 AST(GOT)10~40(U/L)
ALT(GPT)5~40(U/L)
ALP 肝臓や骨等に含まれる酵素で、胆道疾患や骨の病気で上昇します。 38~113(U/L)
LDH 全身の組織に含まれ、損傷した臓器から出てくるため、肝臓だけでなく心臓、腎臓、筋肉、血液等の多くの疾患で上昇します。 124~222(U/L)
コリンエステラーゼ 肝硬変のときに低下し、脂肪肝の時は上昇することがあります。 男242~495(U/L)
女200~459(U/L)
γ-GTP 胆のう、胆管の疾患で胆汁がうっ滞すると上昇します。また、肝炎や過度の飲酒でも上昇がみられます。 男70以下(U/L)
女30以下(U/L)

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胃がんリスク検査

  • 胃がんリスク層別化検査(ABC検診)は「ピロリ菌感染の有無を調べる検査(ピロリ菌抗体検査)」と「胃粘膜の萎縮の状態を調べる検査(ペプシノゲン検査)」を組み合わせて胃がんのリスクを評価します。「胃がんを見つける検査」ではありません。
検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
ヘリコバクターピロリIgG抗体 血液中に含まれるピロリ菌抗体を測定し、ピロリ菌に感染しているか調べる検査です。
陽性の場合、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎等の病気のリスクが高まります。

10未満(U/mL)

 

ABC判定区分 判定説明

A群

おおむね健康的な胃粘膜で、胃の病気になる危険性は低いと考えられます。逆流性食道炎等ピロリ菌に関連しない病気に注意しましょう。未感染の可能性が高いですが、一部にはピロリ菌の感染や感染の既往のある方が含まれます。一度は内視鏡検査の画像検査を受けることが理想的です。

B群

少し弱った胃粘膜です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍等に注意しましょう。胃がんのリスクもあります。内視鏡検査を受けましょう。ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。

C群

萎縮の進んだ弱った胃粘膜と考えられます。胃がんになりやすいタイプと考えられます。定期的な内視鏡検査をお勧めします。ピロリ菌の除菌治療をお勧めします。

D群

萎縮が非常に進んだ胃粘膜と考えられます。胃がん等の病気になるリスクがあります。ピロリ菌感染診断をお勧めします。必ず専門医療機関で内視鏡等診断を受けご相談ください。

※年度末年齢30歳以上の方で直営健診センターにて胃がんリスク検査(ピロリ菌抗体検査等)を受けたことがない方を対象に検査を行います。 

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便

検査項目 検査の説明 基準範囲
便潜血(2回法) 消化管からの出血有無を調べます。
1日でも陽性(+)の場合は、大腸がん、大腸ポリープ、痔等が考えられます。
2日とも陰性(-)

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前立腺

検査項目 検査の説明 基準範囲(単位)
前立腺特異抗原(PSA) 前立腺の検査で、肥大症やがん等で上昇します。 4.00以下(ng/mL)

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身体計測・内科診察

身長体重

検査項目 検査の説明 基準範囲
標準体重 (身長m)×(身長m)×22
統計上、肥満と関連の強い糖尿病、高血圧、脂質異常症に最もかかりにくい数値とされています。
BMIが22になる
体重
BMI (体重kg)÷(身長m)÷(身長m)
基準範囲内の場合、肥満度分類で普通体重と判定されます。
18.5~24.9
腹囲 基準値以上の場合、内臓脂肪の蓄積があると判定されます。 男~84.9cm
女~89.9cm

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血圧

検査の説明 正常域血圧(単位)

高血圧は脳卒中や心臓病、腎障害等の発症の原因となります。
血圧はその日の体調や測定環境の違い(健康診断や病院等で測ると高くなる等)により変動しますので、日頃から血圧測定することをおすすめします。

 

収縮期血圧(最高血圧):139以下(mmHg)

拡張期血圧(最低血圧):89以下(mmHg)

  • 収縮期血圧とは、心臓が収縮して血液を送り出すときの血圧
    「上の血圧」「最高血圧」等と呼びます。
  • 拡張期血圧とは、血液が心臓に戻ってきて、心臓がふくらみ次に送り出す血液をためている状態のときの血圧
    「下の血圧」「最低血圧」等と呼びます。

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肺機能

検査の説明 基準値

1秒率(1秒間にどのくらい息を吐き出せるか)を調べます。
70%未満の場合は慢性気管支炎や肺気腫等の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の可能性があります。特に喫煙習慣のある中高年の方は発症リスクが高めです。

70%以上

  • 人間ドック受診者で医師が必要と判断した場合に実施します。

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内科診察

検査の説明 検査でわかること
聴診器により呼吸音、肺音、心音、心雑音を確認します。

肺気腫、肺炎、心不全、弁膜症、喘息、気胸、不整脈等

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感覚器系

視力

検査の説明 備考

裸眼もしくは矯正視力の測定です。5m離れた設定で測定します。
強い乱視の場合は測定値が低く出ることがあります。

判定は行いません。

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眼底

検査の説明 検査でわかること
眼底カメラで眼球の奥にある眼底を撮影し、網膜、視神経、眼底の血管等の様子を観察します。
検査時にまぶしさを感じることもありますが痛みはありません。

血管の高血圧、動脈硬化性変化、網膜の糖尿病性変化、緑内障による変化等がわかります。

緑内障を疑う所見
・視神経乳頭陥凹拡大
 網膜の神経線維が減少すると視神経乳頭の凹が通常よりも大きくなります。
・網膜神経線維層欠損

 網膜の最も内側にある神経線維の欠損です。

上記の所見で眼科で視野検査等の精密検査を受けて異常なし(問題なし)と診断された場合でも、
緑内障の早期発見のためには定期的な視野検査が大切です。
年に一度の眼科受診をおすすめします。

*緑内障とは・・・

視野が欠けたり、視力が低下する病気です。40歳以上の20人に1人が発症するといわれています。
初期の緑内障では自覚症状がない場合が多く、治療が遅れると失明することがあります。


https://www.ningen-dock.jp/inspection_eye/
(日本人間ドック・予防医療学会HP)

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眼圧

検査の説明 基準値(単位)

眼の表面に空気を吹きかけ、眼球内部の圧力(眼の硬さ)を測ります。
21以上の場合は高眼圧症、緑内障が疑われます。
ただし、眼圧が正常な場合でも緑内障には「正常眼圧緑内障」もあるため、眼底検査と併せて結果をご確認ください。

20以下(mmHg)

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聴力

検査の説明 検査でわかること
1000Hz 30dB(低音域)と4000Hz 40dB(高音域)の聴力をオージオメーターで調べます。
補聴器をご使用の場合は外して検査を行います。

日常生活に支障がないかを調べます。
加齢や騒音性難聴により高い音が聞こえにくくなる傾向があります。

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画像検査

胸部X線

検査の説明 検査でわかること
胸部にX線を照射し撮影を行う検査です。
肺、心臓、縦隔、気管支、胸膜等の異常を調べます。

肺がん、肺炎、結核、気胸、胸水、心肥大、大動脈拡大、胸膜炎、側弯症等

禁忌事項

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方

注意点

  • インスリンポンプや持続グルコース測定器は、放射線照射により誤作動を起こす可能性が指摘されております。そのため使用中の方は、事前に主治医にご相談の上、受診をお願いします。

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心電図

検査の説明 検査でわかること

心臓の筋肉が動くことで流れる電流を体の表面から記録する検査です。心拍の乱れや心臓の筋肉の異常等心臓の状態を調べます。
妊娠中の方も検査を受けることができます。

不整脈、心肥大、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)等

https://www.ningen-dock.jp/inspection_electrocardiogram/

(日本人間ドック・予防医療学会HP)

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腹部超音波

検査の説明 検査でわかること

お腹に検査用のゼリーを塗って、病変の有無や臓器の大きさをみる検査です。

主に肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓を調べます。

臓器が胃や腸の中のガスで見えにくい場合は上体を起こしたり、四つん這いになる等体位を変えて観察することがあります。

がんの早期発見が目的ですが、脂肪肝、胆のうポリープ、結石等の発見にも有効です。

※胆石や腎結石等は健診後に症状が出ることがあります。その場合は速やかに医療機関を受診してください。

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胃部X線

検査の説明 検査でわかること

バリウムと発泡剤を服用し、X線を照射して撮影を行う検査です。

食道、胃、十二指腸の異常を調べます。

胃がん、食道がん、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道ヘルニア、ポリープ等

禁忌事項

  • バリウム検査で蕁麻疹、嘔吐、強い腹痛がおこったことがある方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • クローン病である(だった)、または治療中・症状のある潰瘍性大腸炎がある方
  • 血液透析中、または人口肛門造設をしている方
  • 1年以内に腸閉塞を発症、または腸閉塞を反復している方
  • 6ヵ月以内に腹部手術(腹腔鏡手術を含む)を受けた方
  • 3ヵ月以内に心筋梗塞、脳血管障害を発症した方

注意点

  • インスリンポンプや持続グルコース測定器は、放射線照射により誤作動を起こす可能性が指摘されております。そのため使用中の方は、事前に主治医にご相談の上、受診をお願いします。
  • 血圧が高い方は検査を受けられないことがあります。
  • 体重135kg以上の方は装置の耐荷重制限を超えているため検査を受けられません。

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胃内視鏡

検査の説明 検査でわかること

先端にカメラを内蔵した細長い管を口から挿入し、食道、胃、十二指腸を観察します。

食道がん、逆流性食道炎、胃がん、胃潰瘍、胃炎、十二指腸潰瘍等

禁忌事項

  • 歯科麻酔、内視鏡検査前の咽頭麻酔で気分が悪くなったことがある方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 解離性大動脈瘤や大動脈瘤と診断されている方
  • 3ヵ月以内に心筋梗塞、脳血管障害を発症した方

注意点

  • 新型コロナウイルス感染症に発症してから30日以内の方は、胃内視鏡検査が受診できません。
    受診される健診センターにご相談いただくか、受診日の変更をお願いします。
  • 喉の麻酔のみで口から内視鏡検査を行います。
     (鎮静剤を使用し意識レベルや感覚を低下させる処置や鼻からの内視鏡検査は行っていません。)
    検査前の処置として、胃の中の泡を消す薬を飲んでいただき、喉の麻酔をします。
    通常15分程度で終了しますが、検査中に医師の判断で組織の一部を採取(生検)し、病理検査を行うことがあります。
    まれにスコープによる穿孔、粘膜障害、生体検査による出血、前処置の薬によるアレルギー等が現れることがあります。
    万一、緊急事態が生じた時には、直ちに治療ができる施設を紹介します。その場合、入院や手術が必要となることがあります。
  • 胃内視鏡検査は全ての検査の最後(9時以降)に行います。
    検査ごとに感染症対策の消毒を行っているため、待ち時間が長くなる場合もありますので、ご了承ください。
  • 胃内視鏡検査の終了後から1時間を経過しないと飲食はできません。
  • 血圧が高い方は検査を受けられないことがあります。
    ※降圧剤内服中の方は、当日の朝、少量のお水で内服してからお越しください。

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婦人科

子宮頸がん検診(子宮細胞診)

検査の説明 検査でわかること

専用のブラシで子宮頸部の細胞を採取し、顕微鏡で調べる検査です。

細胞の変化度合いによって、子宮頸部の状態を推測できます。

結果はベセスダシステムで表記します。

早い段階で前がん病変(がんの前の段階)を発見できれば、がんになる前に治療が可能です。

トリコモナス膣炎、カンジダ膣炎などの感染がわかります。

ベセスダシステム 推定される病理診断 結果の対応
NILM 陰性

「異常なし」

年に一度は健診を受け経過をみるようにしましょう

ASC-US

軽度扁平上皮内病変疑い

「要精密検査」

専門医療機関で精密検査を受け、医師の指示に従ってください。

ASC-H

高度扁平上皮内病変疑い

LSIL HPV感染  軽度異形成
HSIL 中等度異形成  高度異形成  上皮内癌
SCC 扁平上皮癌
AGC 腺異形または腺癌疑い
AIS 上皮内腺癌
Adenocarchinoma 腺癌
Other その他の悪性腫瘍

注意点

  • 生理中、生理終了日の翌日から5日以内の方、妊娠中または妊娠の可能性がある方は受けることができません。

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経膣超音波

検査の説明 検査でわかること

細い棒状のプローブを膣に挿入し、骨盤内の子宮や卵巣を調べる検査です。

子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう胞、子宮内膜ポリープ等

注意点

  • 生理中、生理終了日の翌日から5日以内の方、妊娠中または妊娠の可能性がある方は受けることができません。
  •    
  • 経膣超音波のみの利用はできません。

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乳腺超音波

検査の説明 検査でわかること

乳房に検査用のゼリーを塗って、しこりの有無や乳房の状態をみる検査です。

痛みが少なく、放射線被ばくもありません。

乳がん、良性腫瘤(のう胞、線維腺腫等)

注意点

  • 妊娠中や授乳期の乳腺は発達した状態なので、通常時とは異なり正確な診断は困難なため、検査はできますが通常より精度が落ちる可能性があります。

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マンモグラフィ

検査の説明 検査でわかること
乳房を圧迫し、X線を照射して撮影を行う検査です。
圧迫板で乳房を薄く伸ばすため痛みを伴うことがあります。
40歳以上の女性に有効な検査です。40歳未満の若年層は乳腺が発達しているため、異常がわかりにくいことがあります。

乳がん、良性石灰化、良性腫瘤(のう胞、線維腺腫等)

禁忌事項

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 授乳中、断乳後6ヶ月以内の方、豊胸手術を受けている方、乳房再建術等を受けている側の乳房
  • ペースメーカー、ICD、CVポート、V-Pシャントを装着している方

注意点

  • インスリンポンプや持続グルコース測定器は、放射線照射により誤作動を起こす可能性が指摘されております。そのため使用中の方は、事前に主治医にご相談の上、受診をお願いします。

『乳がん早期発見のために』

乳がんは30代後半から徐々に増え、多くは40歳以上に発症しています。 厚生労働省は40歳以上を対象に2年に1回のマンモグラフィ検査を推奨しています。 早期発見のためには健診に加えて、普段からご自身で乳房の状態をチェックすることをおすすめします。 健診後にしこりが触れる等変化があった場合は、次回の健診を待たずに早めに乳腺科を受診しましょう。


https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/joshi-kenkobu/nyugan/03/
(東京都保険医療局HP)

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特定保健指導・メタボリックシンドローム

特定保健指導

特定保健指導とは

40歳以上の方の健診結果をもとに、生活習慣病の発症リスクが高いと判断された方に対して、原因となる生活習慣の改善を図るためのサポートを行うものです。
専門スタッフ(管理栄養士等)が、ひとりひとりの状況に合わせて良い生活習慣が定着するための方法を実践的にサポートします。
※該当した方は受診当日にご案内します。ご案内のあった方は保健指導を受けて生活習慣の改善にお役立てください。

特定保健指導の詳細についてはこちら

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メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームとは

「太っている=メタボ」ではありません。
お腹周りが大きい(腹囲が基準値以上、内臓脂肪の蓄積がある)ことに加えて、高血糖や高血圧、脂質異常の状態があることをメタボリックシンドローム(通称:メタボ)と言います。
動脈硬化を起こしやすく、糖尿病合併症、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まります。
※隠れメタボにもご用心
近年非肥満(腹囲が基準値内)で高血糖や高血圧、脂質異常がある状態、いわゆる「隠れメタボ」でも動脈硬化を起こしやすく、糖尿病合併症、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高いことが分かってきています。非肥満でも体脂肪・内臓脂肪が多く、骨格筋の量・筋力が少ないことが考えられます。

メタボリックシンドローム判定について

  1. STEP1:腹囲
    腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上
  2. STEP2:血糖・脂質・血圧
    ①血糖:空腹時血糖が110以上またはHbA1cが6.0以上または薬剤治療中
    ②脂質:中性脂肪が150以上かつ、またはHDLコレステロールが40未満または薬剤治療中
    ③血圧:収縮期血圧:130以上かつ、または拡張期血圧85以上または薬剤治療中
  3. 判定
    非該当 STEP1の腹囲基準値未満 
     メタボリックシンドローム予備群 ①STEP1の腹囲基準値該当
    ②STEP2のうち1項目が該当
     メタボリックシンドローム該当

    ①STEP1の腹囲基準値該当
    ②STEP2のうち2項目が該当

 

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