プログラム内容
はじめに
あなたの腎臓は元気に働いていますか?
糖尿病をしっかりコントロールして糖尿病性腎症を予防しましょう。
私たちの体は、とり入れた水分量に見合った量の尿を体外に排出して、水分バランスを整えています。また、食事や身体活動によってできた老廃物などを排出することも、とても重要なことです。このように体内の水分やカルシウムのようなミネラルの量などを調節し、老廃物を体内から排出して、体内環境を一定に保つ機能を担っているのが“腎臓” です。
そのほかにも腎臓は、酸素を運搬する赤血球をつくるためのホルモンを分泌し、塩分と水分の排出量をコントロールして血圧を調整し、カルシウムを体内に吸収するのに必要なビタミンDを活性化させて骨を丈夫にするなどの役割も持っています。
ところが最近、その重要な腎臓の機能が低下してきて、人工透析を受けることになってしまう人が増えています。その原因の第1位が『糖尿病のコントロール不良』です。
糖尿病が進行して腎臓の機能が悪化した糖尿病性腎症がさらにひどくなると、人工透析が必要になります。そうなると、病院で過ごす時間が長くなったり、生活が制限されたり、そのために仕事上で支障をきたしたりと、これまでの生活の質を保つことが厳しくなります。そうならないためには、糖尿病の治療をしっかり行って、糖尿病性腎症を起こさないようにコントロールすることが大切です。
本プログラムは、大学病院の糖尿病専門医チームが開発した『糖尿病治療ガイドライン』に基づく疾患管理システムで、対象者に合った個別の治療計画を立て、生活指導と糖尿病教育を6か月間行います。また、専門医が必要と判断したときには、セカンドオピニオンも提供させていただきます。
糖尿病によって腎臓の機能を低下させないために、複数の専門スタッフでサポートする治療チームと一緒に、ご自身の体と向き合ってみませんか。
これからの時代の、新しい治療の体制を、この機会にぜひ体験してください。
- 健診の結果で介入の必要性が高いと判断した方を対象としています。そのため、まずは対象者全員にプログラムの内容を説明させていただくため、勤務先へ電話をします。すでに通院している方も、適切なコントロールができているかどうかを見直す機会としていただきたいため、対象としています。勤務先への電話連絡が不都合な方には、電話を控えさせていただくか、ご希望の連絡先を伺いますので、プログラムの流れの「勤務先への電話連絡が不都合な方は…」をご確認ください。
選定条件
令和5年度の健診結果において、高血糖に加え腎機能の低下が認められる方
下記の基準に該当する者のうち、リスクの高い方から優先してご案内します。
【高血糖】
空腹時血糖126mg/dl (随時血糖200mg/dl)以上又はHbA1c (NGSP値) 6.5%以上
【腎機能の低下】
尿蛋白定性(±)以上またはeGFR 60ml/分/1.73m2未満
プログラムの流れ
プログラムの流れ |
内容 |
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リーフレットの送付 |
健保より対象者へプログラムリーフレットを送付します。 |
アポイント連絡 |
送付から2週間後を目安に、勤務先へお電話します。プログラムの内容をご説明させていただき、内容に同意していただいたうえでプログラムを開始します。 |
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電話を控えさせていただくか、ご希望の連絡先を伺いますので、業務委託先の株式会社カルナヘルスサポートまでご連絡ください。 業務委託先:株式会社カルナヘルスサポート |
必要機器および書類一式を送付 | 対象者の検査数値や希望を踏まえたうえで、血糖や血圧を測定する機器と資料をお送りします。 |
6ヶ月間の保健指導 |
【支援方法】 【詳しい内容はこちら】 |
フォローアップ電話 |
電話(6ヶ月間の保健指導が終了してから約6ヶ月後)
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実施要領
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お問い合わせはデータヘルス計画推進課へ
Tel. 03-5925-5340
受付時間/ 月曜~金曜(祝日・年末年始を除く) 9:00~17:00