LRD News _vol.8

~朝食の重要性~

令和元年度の国民健康・栄養調査で朝食を食べない人の割合は、30代が最も多く24.6%、次いで20代が23.0%でした。
この年代を詳しく見てみると、朝食を欠食している人のうち女性は5割近くが、男性は30代で5割、20代で7割近くが「何も食べない」状況でした。
朝食を抜くと、脳にエネルギーが供給されないため頭が働かなかったり眠気を誘うだけでなく、エネルギー欠乏で飢餓状態となり、食べたものを使わず蓄えようとする機能が高まってしまいます。
また、寝ている間に下がった体温も上昇しません。朝食をきちんと摂る習慣をつけましょう。
※国民健康・栄養調査の「欠食」は、「何も食べない」の他に「菓子・果物などのみ」「錠剤などのみ」の要素で構成されています。

朝食をきちんと摂っていますか?

英語で「breakfast」は「断食を中断する」が語源とも言われ、前日の夕食から約半日食べ物が入ってこない状態を破るのが「朝食」です。
朝食を抜くと身体は飢餓と判断して防御装置が自然に作動し、食事からのエネルギーを消費するのではなく、次にエネルギーが入ってこない場合に備えて溜め込もうとします。

大切な朝食

朝食を摂ることで脳にエネルギー(ブドウ糖)が供給され、食物を噛むことにより嗅覚や味覚が刺激され、その刺激が脳の視床下部に伝達されます。
この刺激によって交感神経が興奮し、ノルアドレナリンというホルモンの分泌が促されて身体のエネルギー代謝が活性化します。
また、朝食を規則正しく摂ることで体温が維持されます。体温が上がるとエネルギー代謝が活発になるため、時間はかかりますが肥満防止に繋がります。

朝食を摂るために

いざ朝食を摂ろうと思っても、夕食や間食が多いままでは空腹感を得られず、朝食を摂ることができません。
しかも、夜は活動量が低くエネルギー消費が低下するため、残ったエネルギーは体脂肪になる確率が高くなります。
また、副交感神経の働きが活発になるため消化管機能が高まり、消化吸収力もアップします。
夜に大量に食べて朝食を抜く悪循環を避け、夕食や間食に目を向け、改善できることから取り組んで、太りにくい身体を手に入れましょう。

朝食の栄養って何だろう…

たんぱく質、糖質(炭水化物)、脂質の三大栄養素をバランスよく摂ることが大切。脂質はタイミングを間違えると太る原因になりますが、肌や髪を美しく保つ役割もあり、適度に摂取しないとスタミナも低下してしまいます。
脂肪はエネルギー源としてすぐ利用できる朝食で摂るのがお奨めです。朝食が無理なら昼食でと、できるだけ早めの食事に取りいれると、効率良く燃焼させることができます。
脂肪は朝食で摂るのが一番、とは言っても脂肪に片寄りすぎるのは問題。それぞれの栄養素は、一緒に摂ることで身体の中で助け合いながら分解・吸収され、初めて有効に活用されるのです。

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