TOCOTOCO 2025 OCTOBER vol.130
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事業・決算報告令和6年度は、増加する医療費や高齢者医療制度への納付金・支援金に対する収支の均衡を図るため、一般保険料率の引き上げを実施しました。被保険者数、標準報酬月額ともに順調に推移したことと併せて、これまで大きく伸びていた医療費などの保険給付費の増加が緩やかとなったことから、令和6年度の経常収支は、約224億円の黒字を計上しました。決算ベースの対前年度比で、被保険者1人当たりの保険料収入は、66,437円増加し536,407円(対前年度比114.1%)となり、法定給付費と付加給付費を合計した保険給付費の被保険者1人当たりの額は、3,007円増加し、241,853円(対前年度比101.3%)となっています。また、被保険者1人当たりの納付金等の額については16,851円増加し230,850円(対前年度比107.9%)となっています。この結果、保険給付費と納付金等の支出額の合計は被保険者1人当たり472,703円(対前年度比104.4%)となっています。これらの経費の支払いに必要となる一般保険料を料率に換算すると、保険給付費が約4.22%、納付金等が約4.03%であり合計すると約8.25%で、令和6年度の保険料率9.5%の実に9割近くがこれらの支出に充てられたことになります。令和6年度に皆さまからお預かりした保険料の一部は決算残余金として積立金に繰り入れるなど所要の措置を講じ、将来の財政安定化に向けた取組を実施してまいります。 08財政調整事業交付金3,808百万円 1.0%健康保険料収入366,522百万円94.5%財政調整事業拠出金5,083百万円 1.4%営繕費1,324百万円0.4%雑収入その他4,199百万円 1.1%保健事業費20,213百万円5.7%納付金157,683百万円44.7%繰入・繰越金8,384百万円 2.2%調整保険料収入5,089百万円1.3%その他 1,115百万円 0.3%事務費2,414百万円 0.7% 保険給付費165,200百万円46.8%※端数整理のため、合計が符合しない場合があります。一般勘定支出収入一般保険料率の引き上げ、被保険者数の増加等により2年ぶりの黒字決算 令和6年度の収入支出決算は、一般勘定で収入 約3,880億円、支出 約3,530億円、差引 約350億円の決算残余金となり、前年度からの繰越金や繰入金などを除く当年度の実質経常収支は、約224億円の黒字決算となっています。 介護勘定は、収入 約380億円、支出 約329億円、差引 約51億円の決算残余金となりました。■ 収入合計 388,002百万円■ 支出合計 353,032百万円決算概要

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