TOCOTOCO 2024 OCTOBER vol.128
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00(82.4%)5年度4年度3年度4年度5年度事業・決算報告1,5001,200900600300178192859833令和元年度2年度706050403020101.45平成26年度27年度28年度29年度30年度令和元年度2年度3年度2642362051,2371,111983※平均受診件数は医療機関等の総受診件数を当該年度の被保険者数で除した件数1.471.481.471.481.471.551.431.341.2007健保組合の医療費が増加している要因は、高額薬剤の台頭や医療技術の高度化等にあります。診療報酬の点数が高額となる場合、高額療養費が適用され、加入者の皆さまの自己負担は一定額が上限となりますが、上限を超過した費用の全額を健保組合が支払っています。また、令和3年度より新型コロナウイルス感染症に起因する診療報酬の特例加算措置により、加算点数が上乗せされた影響も大きな要因となっています。※特例加算措置は新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い現在は廃止されています。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの流行のほか、風邪等の増加により、呼吸器疾患関連の医療費が令和4年度から増加しています。例年インフルエンザは冬季に流行していましたが、令和5年度は夏から冬まで長期的な流行となりました。直近である令和5年度は過去最高の平均受診件数となりました。コロナ禍前である令和元年度は、被保険者数約50万人が月に1.47件受診していましたが、令和5年度は約65万人が月に1.55件受診していることになります。風邪等の軽症患者の受診件数が大きく伸びていることが起因していると考えられます。(億円)(万人)264億円(17.6%)医療費(現物給付)被保険者数1人当たりの受診回数(月平均)医療費 1,237億円現金給付新型コロナによる受診控え法定給付費の推移令和5年度 法定給付費被保険者数と受診件数(月平均)の推移1,501億円当組合の法定給付費は支出全体の46.7%を占めており、高齢者医療制度の拠出金と並んで高額な支出となっています。令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響による受診控えにより、一時的に減少に転じましたが、令和3年度以降は受診控えも解消され、医療費が大きく伸び続けています。疾患別では呼吸器関連疾病が急増令和5年度の平均受診件数が過去最大に当組合の医療費と最近の動向

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